捨てないで!薬局で始めた紙袋の第二の人生
Contents
はじめに(レジ袋有料化の背景)
2020年7月1日、日本全国でレジ袋の有料化が義務付けられました。
この政策は、プラスチックごみ削減と環境保護を目的としています。
背景には、海洋プラスチックごみによる環境汚染の深刻化があり、テレビ等でも何度も放送されるなど世界的な問題となっております。
日本は世界第2位のプラスチックごみが排出国であり、年間約850万トンものプラスチックごみを排出しています。
このような状況を改善するため、政府は環境政策の見通しとしてレジ袋有料化を推進しました。
有料化の効果は環境省の調査によると、2020年7月から2022年3月までのレジ袋使用量は有料化前と比較して約50%削減したとの報告もあります。
当薬局の新しい取り組み(リサイクル紙袋の無料提供)
このような社会背景や、これまでも大量にお薬を持帰られる方に行っていた紙袋の提供していたことから、のばら薬局ではレジ袋のご案内の際に「リサイクル紙袋」を一緒に提案させて頂く事としました。
また、手持ちで薬袋をお持ち帰りになられた方でも、落とされたり、紛失されるケースもありました。
また特にお薬が多い方には、まとめてお持ち帰り頂けるように、リサイクル紙袋を無料で提供しています。
リサイクル紙袋サービスの目的
患者さんの経済的な負担軽減
レジ袋有料化により、患者さんの経済的負担が増えたことは事実です。
しかし、私たちもレジ袋の有料化に慣れてきており、必要に応じてレジ袋を買うという文化が根付いてきました。
それでも毎回お薬をもらう度にレジ袋を買う事になると、レジ袋代が積み重なってしまいます。
のばら薬局では「リサイクル紙袋」を無料提供することで、患者さんの経済的負担の軽減にも少しお役にたてるのではないかと考えています。
環境への配慮と資源の再利用
リサイクル紙袋の利用は、新しいプラスチック製レジ袋の使用を抑制し環境負荷を軽減します。
また、捨てられる運命だった紙袋に新たな役割を与え、資源の有効活用にもつながります。
サービスの詳細
対象:ご希望のすべての患者さま
このサービスは、すべての患者さまを対象としています。
日常でできるエコな取組みに参加されませんか?
料金:無料で提供
リサイクル紙袋は完全に無料で提供しています。
患者さんの経済的負担を考慮し、追加の費用は一切かかりません。
リサイクル紙袋の特徴
提供するリサイクル紙袋は、一度使用された紙袋を念入りに確認し、再利用に耐えられるものを選別しています。
使用感のある紙袋は極力除いておりますが、お気に召さない場合は遠慮なく別の紙袋をご希望の旨お伝えください。
期待される効果
のばら薬局の1店舗だけの取組ではありますが、この小さな取組みも長年続けることで将来には大きな効果に繋がるのではないかと期待しています。
レジ袋使用量の削減
このサービスにより、当薬局でのプラスチック製レジ袋の使用量が少し削減できることが期待されます。
小さな一歩ではありますが、レジ袋削減に少しでも寄与すると考えています。
環境意識の向上
患者様に「リサイクル紙袋」を提供することで、環境問題への意識を高める機会を作ります。
環境省の調査によると、レジ袋有料化をきっかけに約8割の人がプラスチックごみへの関心が高まったとの報告があります。
のばら薬局の取り組みも、受け取った患者様がプラスチックごみ削減を少しでも考えて頂けると嬉しいです。
お客様の反応と今後の展望
サービス開始以来、ご利用いただいた患者さまからは好意的な反応をいただいております。
環境に配慮した取り組みを評価するお声や、再利用に対する意識の変化、経済的負担が軽減されたことへのお言葉を頂くことも増えてきました。
一部の患者さまからは、使わない紙袋をご提供いただいたりすることも増えてきて、ご理解いただいているようです。
今後も「リサイクル紙袋」を、より多くの患者さんにご利用していただけるよう努めております。
まとめ:小さな一歩から始める環境保護
現在薬局のリサイクル紙袋サービスは、小さな一歩ですが、志しをもって続けていくことで、大きな変化を起こす可能性を秘めていると信じています。
プラスチックごみ問題は、今を生きる私たちが取り組むべき課題です。
のばら薬局では、これからも患者さんとともに、環境に優しい取り組みを続けていきます。
小さな行動の積み重ねが、より良い未来をつくると信じています。